PEP

HIV・AIDS予防薬PEP


HIV緊急予防薬PEPがおすすめなのはどんな人?

・コンドームをつけなかった・外れてしまった場合
・不特定多数や、知らない人と性行為をした場合
・接触後にHIV感染の不安が強い場合
・アナルを使った性行為を行った場合

当院の特徴


PEP即日処方

HIV・AIDSを予防できる薬があるの?

かかったら一生つきあっていくHIVを事前に予防できるお薬がPEPやPrEPです。
AIDSはHIVの感染に追加して免疫機能が低下した状態を示します。
元々のHIVを予防するには、接触前(PrEP)、接触後(PEP)から飲むお薬が各々あり、種類が異なります。このページでは接触してしまった後にHIVに感染することを防ぐPEPについて紹介しています。

※接触前のHIV予防はPrEPをご利用ください

HIV緊急予防薬PEPとは?

HIV緊急予防薬PEP(ペップ:Post Exposure Prophylaxis)はHIVに感染していない人が、無防備な接触後にお薬を飲むことでHIV感染を予防します。接触した後でもHIVに対する予防効果を発揮することが特徴です。接触から72時間以内に緊急に内服することでHIV感染を99%以上防止できます。

料金

セット名内容価格
(税込)
HIV-PEP+検査セット・HIV/B型肝炎、腎機能の検査
・PEP(30日分)
77,000円
HIV検査HIVの陰性を確認するために行う検査です。
1ヶ月後以降に受けることをお勧めしております。
2,640円

よくある質問

Q

PEP処方は当日すぐにもらえますか?

A

当院では診察、検査の後に当日その場でPEPをお渡しが可能です。
72時間以内に限らず早ければ早いほど安全にHIVを予防できるため迅速な処方を希望される方はお早めにご相談ください。

Q

72時間に間に合わなそうです。もう無駄ですか?

A

PEPは72時間以内の内服で100%近くの予防ができますが、72時間を超えたら意味がないというエビデンスはありません。自分が適応になるか、開始しない場合どのような対応をしたらいいかクリニックにお気軽にご相談ください。

Q

PEPの飲み方は?

A

1日1回1錠を同じ時間に30日のみます。
食事やお酒の影響はなく、食前でも食後でも問題ありません。

Q

PEPの副作用は?

A

頭痛や吐き気、ガス腹、不眠、イライラなどの症状が起こることもありますが、軽いものが多いです。また、時間がたつとともに改善していきます。食後にPEPを飲む、寝る前にお薬を飲むなど薬の飲み方を試してみるといいかもしれません。

Q

PEPは個人輸入や通販で飲んだらいけないのですか?

A

個人輸入の薬には成分の不安定なものも含まれるため、注意が必要です。
PEPは接触後72時間以内に速やかに開始する必要があり、安全性を確認するために内服前に検査が必要です。
HIVにすでに感染している場合、PEPの服用は薬剤耐性ウイルスを発生させ、以後の治療に悪影響を及ぼす可能性があります。また腎機能障害がある人は、腎機能がさらに低下するリスクがあります。これらの理由から、医療機関での検査を受けた上での服用を推奨します。

Q

お薬をいろいろと飲んでいます。PEPを飲んでもいいですか

A

持病がある、他院で処方されているお薬を飲んでいることでPEP開始に不安を感じる方は診察時にご相談ください。相互作用の確認とともに、安全に飲めるかを確認します。

Q

相手がHIVの検査をしてからPEPを飲むか考えたほうがいいの?

A

HIV感染が不明な相手との接触後は、できるだけ早くPEPを開始することが勧められます。不安が強い場合や高リスクの状況では、相手の検査結果を待たずにPEPを始めるべきです。最初の服用後24時間の猶予があるため、その間に相手のHIV陰性を確認できればPEPを中止できます。ただし、検査のウィンドウ期間があるため、相手のHIV感染を完全には否定できないことに注意が必要です。

Q

飲み忘れてしまったとき、どうすればいいの?

A

*当日に飲み忘た場合
 気づいた時にすぐに1錠飲みましょう。次の日は通常通りの時間にお薬を飲んでください。
*翌日に飲み忘れた場合
 1日飲み忘れてしまった場合は、翌日から1錠ずつ内服を再開しましょう。

Q

1回の行為でどのくらいリスクがありますか?

A

HIVの感染リスクはアナルセックスのされる側に高いという印象がありますが、アナルに挿入する側も、膣でセックスをする人、される人にもリスクがあります。
確率が低いからといって、無防備な接触は安全というわけではありません。小さなリスクも重なれば高いリスクにもなります。

HIVに感染するリスク行為ごとの推定確率
アナルに挿入される:1.38%
アナルに挿入する:0.11%
膣に挿入される:0.08%
膣に挿入する:0.04%
注射薬の針共有:0.63%
針刺し事故:0.23%
そのほかオーラルセックスや、精液や唾液を飲む行為、おもちゃの共有なども、可能性は低いですがリスクは存在すると言われています。

Q

どのくらいの期間を開ければHIVの検査ができますか?

A

HIVは接触から検査で検出可能になるまでの期間(ウィンドウピリオド)がおおよそ4週間程度とされています。感染の疑いがある行為から4週間後に検査を受けた場合、その結果は比較的信頼性が高いと考えられます。 そのため、PEP内服後4週間後に一通りの性感染症検査を受けることを推奨しています。️
性感染症検査ページ

Q

処方してもらえるPEPの種類を教えてください

A

当院では、BIC+F/TAFを組み合わせたPEP療法を行っています。
アメリカで2021年10月にFDA認証を受けた新しいHIV治療薬で当院ではBiktarvyのジェネリック薬を処方しています。下記は当院で扱っているPEP薬の内容を証明するものです。
PEP document

Q

処方してもらえるPrEPの種類を教えてください

A

2剤(TDF/FTC)を組み合わせたPrEP療法を行っています。 当院ではデシコビ®:Descovyのジェネリック薬を処方しています。下記は当院で扱っているPrEP薬の内容を証明するものです。
PrEP document

Q

なぜPEPを飲むときに検査が必要なの?

A

処方時には、HIV、B型肝炎、腎機能の3つを検査します。
HIV:HIVに感染している人がPEPを飲むと、抗HIV薬に耐性をつくってしまい、HIV治療薬の選択肢が狭まることがあります。飲み忘れがなければ100%に近い予防効果がありますが、飲み忘れなどによるHIVの感染は報告例があるため、定期的な検査が推奨されます。 B型肝炎:PEPで用いられるお薬はB型肝炎の治療薬でもあるため、PEPを中止するとB型肝炎ウイルスの増悪が生じることがあります。 腎機能: 腎機能が低い人はPEPを飲むとさらに腎機能が低下するリスクがあります。