ウイルスや細菌でがんができるって知っていますか?
現在日本における死因のNo.1はがん(正確には悪性腫瘍)であり、年々その人数が増えていることもあり、この地位が揺るがされることは当分ないでしょう。
がんは細胞の複製のエラーによるところが多く、年を取れば自然に生じる体のガタのようなものとも言えますが、中にはウイルスや細菌などが悪さをすることが原因となっているがんがあることをご存じでしょうか。
例えばB型肝炎やC型肝炎による肝臓がん、ピロリ菌による胃がんなどが挙げられます。
さて、ここには挙げなかったのですが実は性行為が原因で中咽頭がんを誘因する一風変わったウイルスがこの世には存在します。
その名はHumapn papilloma virus (HPV)です。
HPVってなに?
HPVウイルス自体はご存じの方も多いでしょう。
子宮頸がんの原因ウイルスで、毎年約3000人の女性が命を落とし、多くの女性から子宮を奪い、ワクチンの副作用についての過剰な放送もあった、なにかとセンセーショナルなウイルスです。
子宮頸がんばかりが有名ですが、陰茎がんや肛門がんの原因でもあり、感染部位は子宮頚部には限りません。
そんなHPV、実はのどにも感染することができ、クンニリングスやフェラチオなどのオーラルセックスを介して性器から移動して中咽頭がんを誘発します。
まさか、そんなめったに起きないでしょう?
HPVによる中咽頭がん、実は結構多いです。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の報告によればアメリカ合衆国における70%程度の中咽頭がんはHPV由来であるとされており、日本においても約半数の中咽頭がんがHPV由来であるとされており、予防することには大きな意味があります。
治療・予防はどうするの?
ワクチンの種類や効果については「ワクチンでがんを予防する〜HPV ワクチンと子宮頸がん〜」に記載がありますので、もしよろしければ1度目を通してみてください。