性感染症検査と保険：適用外の理由と適切な対応方法

1.性感染症（STD）とは

性感染症（STD：Sexually Transmitted Diseases)とは、性行為で感染する病気の総称です。

性器の接触以外にもキスによる感染、血液を介した感染や出生時の感染もあります。

代表的なものとして、クラミジア、淋病、梅毒、HIV、トリコモナス、カンジダが挙げられ、これらの感染症はそれぞれ異なる症状や感染経路を持つため、正確な知識を持ち、適切な予防方法を取ることが求められます。

2. なぜ性感染症検査が重要か

性感染症は初期症状が出ないか軽度なことが多いため、自分が感染していると気が付かない場合が多いです。

一方で、性感染症は発見が早ければ早いほど治療が容易となり、合併症のリスクも低減します。また、他者への感染リスクを最小限に抑えることが可能です。

そのため、性感染症検査を受けて、自身の状況を把握しておくことが非常に重要なのです。

3. 保険の適用範囲と性感染症検査

性感染症の不安がある方は、病院へ行って治療をしようと考えるでしょう。

では、性感染症に関する検査や治療行為は、健康保険の対象となるのでしょうか？

日本の健康保険制度は、国民の健康を守るため国民全員が医療を受けられるように設計されています。

しかし、すべての治療や検査が対象とは限りません。

性感染症検査に関していえば、”症状の有無”によって保険適用の可否が決まるのが一般的です。

保険適用 ：すでに性感染症の症状が出ている場合

保険適用外 ：性感染症の症状が出ていない場合※

※ウレアプラズマやマイコプラズマなど、一部症状が出ていても保険適応にならない場合もあります

性感染症は公衆衛生の大きな問題となっており、社会全体の取り組みが必要とされていますが、予防的な意味合いの強い性感染症検査は保険の適用外とされることが多いのです。 

4. 保険適用外時の対処法

保険適用となるのであれば、健康保険証を持参して病院やクリニックで検査を受けることをおススメします。

自己負担額を低く抑えることができるのであれば、経済的にも安心できることでしょう。

しかし、予防的な検査を受けたい場合など、保険適用外であっても検査を受ける場合は、どのような手段がより安価で簡単なのでしょうか？

クリニックでの検査の場合、専門医の問診を受けることで自身の不安を解消できる可能性が高い点はメリットとなります。

ただし、クリニックごとに料金や検査結果が出るまでに必要な時間が異なります。

また、初めてクリニックで検査を受ける場合、性感染症検査のために通い慣れていないクリニックを探すには評判・立地・価格・結果通知までの時間など考慮すべきことが多く、安さと正確さを両立させるには判断力と手間が必要です。

それらの手間を省き、正確な検査を受けたいという方は郵送検査キットがお勧めです。

郵送検査の場合、自由診療となり保険適用外になってしまいますが、一方で一般的なクリニックよりも安い価格に設定されていることが多いです。

そのため、予防的な検査を含め、症状が出ていない場合の検査を受けてみたいという方にとっては、郵送性病検査を利用することで金銭的にお得な可能性が高いのです。

また、検査ラボで性感染症検査を専門としたスタッフが検査をするため、正確な結果を出すことができます。

郵送検査キットは、複数のメーカーから様々な種類が発売されており、商品選択をする必要があります。

しかし、通販サイトで流通しているものもあり、比較的簡単に自身に合った価格帯・検査項目のキットを見つけることができるでしょう。

また、郵送検査の場合は検査を受けるにあたって、問診を受ける必要がありません。

医師との問診で性的な話題について触れなければならないことに抵抗を覚える方にとっても、利用しやすいサービスといえるでしょう。

検体となる尿や血液などを自身で採取する必要がありますが、昨今の郵送検査キットは分かりやすい説明書が付属しているため、初めてでも安心して使用することができます。

5. まとめ

性感染症の検査を受けることは、自身の健康管理のためだけでなく、公衆衛生の観点からも非常に重要なことです。

その一方で、社会的な問題になっているにもかかわらず、性感染症検査は保険適用外となるケースが多いです。

クリニックでの検査以外にも郵送性感染症検査キットを使用することでも、安価で正確な検査を行うことができます。

自身のためにも、周囲の方のためにも、性感染症の検査を受けることは立派な行為です。

恥ずかしがらず、胸を張って自身に合う形の検査を受けてみてくださいね。